それでも二日酔いになったら?
どんなに気をつけていても朝起きた途端襲ってくる二日酔いが来てしまうことはあります。
吐き気、むかつき、頭痛、めまい、食欲不振など、人によって症状は様々ですが、前回も説明しましたが、全部体内に残ったアセトアルデヒドの仕業です。
ですので一刻も早く爽快な気分を取り戻すためには、体内のアルコール成分の排出を促すより他ありません。
今日は二日酔いになってしまった時の対策を考えます。
スポーツドリンク
ポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツ飲料は、水分と同時にナトリウムなどのイオンも失われた状態の身体に水分補給をするのに効果的なドリンクです。通常は運動の後に飲むイメージがありますが、実は飲酒後の身体も同じ状態なのです。
アルコールの分解に疲れた身体は、水分とイオンとを失った状態ですので、ミネラルウォーターよりは、人の水分の組成に近いスポーツドリンクを飲んだ方が、水分補給に効果を発揮します。
ナイトワークでお酒をよく飲む人は、冷蔵庫にスポーツドリンクを常備しておくといいかもしれません。
しじみの味噌汁
「飲んだ翌朝にはしじみの味噌汁」とは、昔から言い習わされてきたことですが実は非常に効果があります。
しじみに含まれるオルニチンや亜鉛・鉄分などは、肝機能を助け、二日酔いに効果的であることは、近年の研究からも明らかになってきています。
以前は何となくの習慣だったものが科学的に証明されているのですから、利用しないわけにはいきません。
二日酔いで食欲がなくても、温かい味噌汁なら喉を通りやすいです。また優秀な発酵食品である味噌も、弱った胃腸を正常に整える作用があります。
味噌汁を作っておく時間がなければ、フリーズドライやインスタントをストックしておくのもアリだと思います。
コーヒー
頭がズキズキするようなら、コーヒーでカフェインを摂るのがおすすめです。二日酔いによる頭痛は、血管の収縮が原因で起こります。
実はカフェインには、血管を拡張するはたらきがあるので、頭痛の緩和に役立つのです。二日酔いではなく、偏頭痛にも効果がある場合があります。
カフェインの覚醒作用は、どんよりした頭をスッキリさせてくれる作用がありますし、コーヒーには利尿作用もあるので、アルコールを早く体外へ排出するのにも役立ちます。
コーヒーを飲めない人は、同じくカフェインを含む緑茶や紅茶でもOKです。